フローリスの創設者ジュアン・ファメニアス・フローリスと彼の妻エリザベスは、ロンドンの優雅な一画であるセントジェームス地区で香水、くし、シェービング製品の販売を開始しました。 彼らがジャーミンストリート89番地にオープンしたフローリスショップは、フローリスのビジネスの中心的な存在であり、今日でも彼らの子孫によって経営されています。

フローリスは、キングジョージ4世陛下の滑らかな先のとがった櫛メーカーとして最初の王室御用達を受け取りました。精巧に作られた櫛は、歯ブラシやマウスウォッシュのコレクションとともに、当時のフローリスの専門であり、当時のエリート顧客達から非常に高く評価されていました。

世界で初めての万国博覧会がジャーミンストリートから歩いてすぐのハイドパークで開催されました。その万国博覧会で購入したスペイン産のマホガニーのキャビネットとガラス細工は、現在もフローリスショップの意匠として使用されています。

フローレンス・ナイチンゲールはクリミア戦争から復帰し、ウォータールーのセントトーマス病院に看護師のためのトレーニングスクールを設立することに尽力しました。 ジャーミンストリートのショップには、フローレンス・ナイチンゲールからフローリスへ宛てた、1863年にプレゼントされた「美しい甘い香りのブーケ」への感謝の手紙を展示しています。

ウィンストン・チャーチルが購入したスペシャルNo.127オードトワレとステファノティスを含むフレグランスの1934年12月付けの領収書。オードトワレ　スペシャルNo.127は今も引き続き購入できます。

当時フローリスの製品は、ジャーミンストリート89番地のショップ敷地内で手作業で製造されていました。 この画像は、マイケル・ボデナム(フローリス7代目)が次の作品に取り組んでいるところです。

フローリスの常連客であり、ジェームズ・ボンドの作家兼クリエーターであるイアン・フレミングは、1955年に彼の小説「ムーンレイカー」の中で初めて私たちの製品を紹介しました。 No.89のオードトワレは、1951年に発売されており、その香りはたちまちジェームズ・ボンドのクリエーターのお気に入りとなりました。

1950年代に、フローリスは人気を博していた米国に製品の輸出を増加させていました。 1959年12月付けの領収書には、マリリン・モンローがカリフォルニアのビバリーヒルズホテルに滞在中にローズゼラニウムを購入したことが記されています。

高まる需要を満たすために、1989年にフローリスはデボンに工場を設立し、ダイアナ妃の立ち合いのもとオープニングセレモニーが執り行われました。

ラグジュアリーソープはデボン工場において手作業で丁寧に包装されています。 この写真は、花模様の装飾が施された初期の石鹸の型で、現在でも高級石鹸のコレクションをエンボス加工するために使用されています。

エリザベス2世女王陛下のダイヤモンドジュビリー(即位60周年)に敬意を表して、フロ-リスは、そのオリジナルは1926年に女王陛下の誕生を祝うために作成された、ロイヤルアームズ?ダイヤモンドエディションを発売しました。 女王陛下のロイヤルワラントを保持する唯一のパフューマーとして、フローリスは1914年に発見された6つのアンティーククリスタルドレッシングテーブルボトルにその限定の香りを詰めました。

フローリスは、100年以上行われていなかったジャーミンストリート89のショップの改修を行い、イギリス第二級指定建造物を大切に保護しています。

2018年、フローリスの調香ディレクターであり、第9世代の一員であるエドワード・ボデナムは、調香師たちによって50年以上前に設立されたブリティッシュ　ソサエティー　オブ　パフューマー(イギリス調香師協会)の誇り高い会員となり、調香師界での認知と地位を得ました。